対岸は自然豊かに見えますがその向こうはすでに荒れ果て徐々
に自然が破壊されているのが分かります。川の流れに流されな
がらようやくたどり着いた対岸の岸辺に小船を止めよわむし君
は森の中へと目をやります。船を流されないように大きな岩に
固定して、ほっと一息すると森の中へ踏み入ります。ここはと
ても危険だということは立ち寄った先の人々や魔女のおばあさ
んからも言われてきました。大きなクモや鳥それよりはるかに
大きな動物が食べ物を探しに踏み込んできています。さらに木
を絞め殺すツタなどもあり今までのように進むことがより一層
困難です。しかしここを抜け出さないと目的を果たせないため
、よわむし君は恐る恐るいっぽいっぽ藪を掻き分けて前の様子
を見ながら進んでいきます。
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